長い間飾っていなかった、お雛様。
今年は久しぶりに、内裏雛だけでも、と…
ちょこんとおすましのちりめん細工の桃は、母の手作りのもの。
裏側も可愛いです。
こつこつと時を経てきた絹地たち、小さな布地もこうして生かしてあげられ。飾るよろこび、作り手のよろこびもひとしおの、桃ちゃんです。
3日の日は、祖母と伯母の暮らす家まで、お散歩がてら。
おみやげにも、と、いちごのミルク寒天を作りました。
桃の節句らしく、パステルピンクな世界観。
寒天でもふるふる感の出せるレシピのアレンジで、わくわくでしたが…
思いのほかさっくりとした仕上がりに。
ヨーグルトの配分が少なかった模様。いちごの季節のうちに、再チャレンジしたいところです。
そして、春仕様のちらし寿司も作って持参しました。
手間ひまかけて作るその行いが、ごちそうですね。
伯母も、母作の桃ちゃんを飾ってくれていました。貝のお皿におすましです。
祖母の家の、お雛様コーナー。
ほっと愛らしいにぎやかさですね。
そろそろ梅が見ごろなのでは?と、母とふたり、梅園のある近所の公園を通りつつ家路へ。
はじめにお出迎えしてくれた、紅色の梅。
となりには、マンサクの木が。
曇り空に紅梅色とマンサクのブライトイエローの配色、素敵でした。
小さいころからよく遊びに来た公園。久方ぶりの訪問に、木々の成長をあたたかく実感します。
梅園は、満開まではもう少し、といったご様子。
浮世絵や日本画のモチーフにも好んで用いられ、ゴッホをも魅了した梅の木。クールな枝ぶりと丸い花のフォルムのコントラストや、何よりすっきりと甘酸っぱいその香りが好きで、毎年花が開くのを楽しみにしています。
亡くなった同居の祖母も、梅の香りのお線香を好んでお供えしていました。今はわたしが毎日供えるお線香も、やさしくほのかな白梅の香りを愛用しています。
昨日訪れた祖母の家の近くにも、みごとにほころんだ白梅の木が。
祖父母の贈ってくれたお雛様を愛で、祖母と伯母に顔を見せに行くことができ。大好きな梅の花のほのかな香りや木々の息吹にふれ、今年は充実の、桃の節句の日となりました。
おだやかな時間に、感謝です。